2011年4月8日金曜日

大気中姦淫

 花粉。花粉が日々舞っていて平常の生活を全うすることが出来ない。目は痛み鼻は詰り頭はぼうっとするものだから、人に会う時だって準備が遅れるし、外に出れないこともある。苛苛する。そもそも花粉というのは、動けない木々達が花の柱頭にどこぞから飛んできた花粉を着生して、子孫反映する為に行われているものであって、言うなれば花のセックスである。それをまぁあいつらはところ構わず撒き散らすものだから、僕らは妊娠はしないけどその精子を飲まされているわけなのだ。だから、僕は花粉症のひどい女の子というのは精子を全身に塗りたくられている様を想像してしまう。嗚呼興奮する。心の中で想像した時それは既に自ら姦淫を行っているも同然、とそう聖書に書いてあった。確か新約のほうだったと思う。
 しかし、何故だって此れ程お前ら木々の生殖の為に我々人間様が、僕が苦しんでやらねばならないのだ、あほ。なんというか、人の家にあがりこんできたカップルが勝手にセックスを始めているようなむかつきを感じる。(俺の家で上記事項に身に覚えのある黒髪カップル土下座しろよ)大体姦淫、セックスというのはそもそもわれら総じてすっぽんぽん、丸裸布一枚の原始のころから存在しておるわけで人の家で姦淫を行いたくなったら着物を脱いで外へでも出てくれば宜しいのだ、発情期のあほどもめ。基本的に僕の家では僕とその女のみが姦淫を行えるようになっているのだ、それがルールだ。あほ。しかし、地球の有象無象の木々、花々達からすれば勝手に上がり込んで四六時中人目気にせず姦淫を行っているのは人間のほうかも知らん。まぁ花見なんかで、酔っ払ってる奴は木の根っこに小便なんかを引っ掛けたりするから、花粉を僕らに引っ掛けてるあいつらとは団栗の背比べと大して変わらんかもな、と思った。
 花粉の何がそんなに気に食わないかというと、鼻が詰まってしまうところ。僕は稀代の酒のみであり飯もうまいものしか喰いたくない金遣いの荒いたちであって、鼻が詰まってしまうとこれらの味がわからなくなる、と、するとうまいものを食ってもわからない、うまいものとまずいものの区別ができない、となると非常に気分がよろしくないのだ。最近ではスコッチ、グレンオードのシングルトン12年物が手に入ったのでそれを飲むようにしているのだが、晩酌をしようと思ったときに鼻が詰まっておると、どうもそんな高い酒を味が判らない状態で飲みたくない。うまい酒はうまいと感じることが出来るときにのみたい。珈琲なんかは特にそうで、3月から5月のはじめ僕は絶対に喫茶店に行かないのは、どんなにうまい珈琲でもこの時期は何を飲んでもまずい。家では大抵インスタントなので味なんてもうどうでもよくて、砂糖とミルク粉をたっぷり入れた腐った珈琲を日々たのしんでいる。あ、なんか前にも書いたぞこれ。あれだ、先日懸賞用に珈琲のエッセイを書いたのだ。それと内容が被ってしまいそうなので珈琲の話はこれくらいにしておこうと思う。
 昨日親爺と呑んでいた時に煙草を数本貰われて、今朝見たら一本しかなかった。買いに行くには花粉がつらい。嗚呼、しけもくか。しけもくというのは吸い終わった煙草に再び火をつけて吸うという大学生の常套手段であるが近頃そんな堕落した人間に出会うこと自体が稀なような気もする。花粉でつまった鼻になんとか煙を通して鼻をすっきりさせたいと思って煙草を吸うのだが、うまくいかない。そうは鼻水が通さない。誰か俺の僕の中を舐め回してくれねぇかなぁ、女の子。多分最高に気持ち良いぜ。多分やってる側よりもやられる側のほうが気分がいいから、フェラチオみたいなもん。feltization with me. 鼻から煙を無理に押し出す、えんらえんら、ゆらら。えんらえんらと見上げる競争をしておったら彼は「天井があるのはずるいではないか」と言うので鼻で笑ってやった。煙草一本ではなんの足しにもならない。くそ。
 

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